テニス用のリプレイスメントグリップをシンセティックからレザーグリップに変えたいという方や、
レザーグリップに大きなこだわりがあり、適したものを探している方へ。
レザーグリップの性能を項目別に分け、おすすめのものを紹介していきます。
レザーグリップのメリット
・グリップの角が尖ってわかりやすく、どこを握っているのかわかりやすい。
・パワーロスしにくく、ボールに力を伝えやすい。
・衝撃が手に伝わりやすく、クリアな打感になる。
・グリップの重量が6~10g重くなり、スイングが重く力強くなる。
レザーグリップのデメリット
・グリップの角が尖り、慣れるまでは手のひらが痛く感じるかも(タコができる可能性も)
・スイートスポットを外すと衝撃が大きくなる場合がある。
・グリップヘビーになり振り抜きが悪くなる場合も(個人差あり)
・個体差があり、ものによって微妙に重量が異なる場合がある。(気になる場合は鉛テープで微調整)
レザーグリップの選び方
レザーグリップを選ぶための要素は、
・厚さ
・硬さ
・幅
この3つが重要です。
レザーグリップの厚さ
レザーグリップの厚さはグリップの太さに直結します。
太さは各々の好みによりますが、細すぎると強く握れないし、太すぎると操作性が悪く、ボレー等の時に手首を起こしにくいです。
また、同じ硬さの場合、厚いレザーグリップの方が衝撃吸収性が高いです。
そして、厚い方が重量が重い傾向があります。
レザーグリップの硬さ
硬いレザーグリップの方が打感がダイレクトに伝わってきます。
柔らかいレザーグリップの方が衝撃吸収性が高く、打感はマイルドです。
レザーグリップの幅
幅はこだわらない方にとっては気にしなくても良いですが、レザーグリップを巻くとレザーグリップ同士の重ね目が手で分かりますよね。
ほとんど重ね目が分からないように重なりを厚くして巻く事も可能ですが、
重ね目のくぼみに指を引っかけて持つ方が好きな方にとっては重要です。
「今のレザーよりちょっと幅が狭いものが欲しい」という場合は、商品ページやメーカーサイトで調べて購入すべきでしょう。
細めのグリップが好きな方は、薄いレザーグリップに絞って選ぶべきだと思いますし、
柔らかめのグリップが好きな人は、柔らかめのレザーグリップに絞って選ぶべきだと思います。
「ラケットのグリップサイズが太すぎたから細くしたい」とか「太くしたい」という場合も多少は対応が可能です。
おまけ:レザーの表面仕上げ(そのまま使用する人)
また、レザーグリップを巻いてそのまま使用し、オーバーグリップテープを巻かない方にとって重要な事があります。
それは表面の仕上げです。
原皮(加工する前の革)の性質にもよりますが、
ナチュラルな風合いを残したままだと汗を吸いやすく、アニリン仕上げ等により表面にクリアコーティングがされたような仕上がりだと汗を吸いません。
そのアニリン仕上げも商品によって度合いが異なり、それによって汗の吸いやすさやツルツル感が変わります。
また、黒く染めているものの方が汗を吸いにくく、染めていない、あるいはブラウンに染めているものの方が汗を吸いやすい傾向があります。
黒の方が染料が濃く入っている上、ブラウンと比較して天然由来の染料を使用していないものが多いので汗を吸いにくくなっているんです。
ブラウンでもガッツリアニリン仕上げでツルツルテカテカになっているものもありますよ。
ちょっと長くなりましたね^^;
項目別のおすすめレザーグリップ
それでは、7つの項目別におすすめのレザーグリップを紹介していきますね!
注意事項としまして、カタログ数値に頼らず、私が巻き替えて実際に握った感触を元にした情報となります。
主観100%であることをご了承ください。
「厚め」のおすすめレザーグリップ
【ヨネックス】プレミアムグリップ アルティマムレザー
厚くて柔らかいです。
表面はしっとりもっさりしてて味がある。
自分のラケットのグリップが細い方、ガッシリ握りたい方、衝撃吸収性重視の方にはおすすめです。
送料込み2000円ぐらい。
【ウィルソン】
厚くて柔らかい。
2000円ぐらいで買えます。
個人的には一番無難な感触なのでおすすめです。
ブラウンとブラックがありますが、ブラウンの方がタッチが良いように感じます。
【ヘッド】レザーツアー
やや厚め、やや硬めでしっかりしています。
安くて2400円くらい。
「薄め」のおすすめレザーグリップ
【キモニー】テクニレザー
「グリップを1サイズ下げる」がコンセプトの激薄レザーグリップ。
打感がダイレクトすぎるのでどうしても細くしたい人にしかおすすめできない。
ブラック、ワイン、ブラウン(ナチュラル)の順に柔らかい。
ブラウンはまさに無染色のヌメ革で硬い。
安いと1500円以内で買える。
【バボラ】ナチュラルグリップ
バボラ ナチュラルグリップ(レザーグリップ)
イイ感じに薄い、イイ感じに硬くてグリップの芯との一体感がある。
乾いた質感。
操作性やタッチ重視の方におすすめ。
2000円ぐらい。
【テクニファイバー】レザーグリップ
薄めで柔らかめ。
しなやかでペタっとした感触です。
2000円ぐらいで買えます。
「硬め」のおすすめレザーグリップ
【バボラ】ナチュラルグリップ
バボラ ナチュラルグリップ(レザーグリップ)
硬めで薄め。
タッチ感重視の方に。
2000円ぐらい。
【KPI】ナチュラルレザーグリップ
1000円で買える激安品。
特に表面の仕上げが固く、ツルっとしています。
【ヘッド】レザーツアー
やや硬め、やや厚めです。
安くて2400円ぐらい。
「柔らかめ」のおすすめレザーグリップ
【ヨネックス】プレミアムグリップ アルティマムレザー
柔らかくて厚い。
2000円ぐらい。
【ウィルソン】
柔らかめで厚めです。
ブラックとオレンジがありますが、ブラックの方が柔らかいです。
オレンジは色落ちし、グリップテープの裏に色移りしやすいです。
【テクニファイバー】レザーグリップ
薄めで柔らかめ。
しなやかでペタっとした感触です。
2000円ぐらいで買えます。
グリップテープの裏に色移りします。
「幅が広め」のおすすめレザーグリップ
ほとんどのレザーグリップの幅は25mmです。
それより幅広の物や、体感的に広く感じたものを紹介します。
【ヨネックス】プレミアムグリップ アルティマムレザー
これは幅27mmです。
とても広く感じるので、普通の25mmより広いものを試したい方はぜひ。
【ヘッド】レザーツアー
今は手元に無いのですが、これも少し広く感じました。
【KPI】ナチュラルレザーグリップ
これは普通幅なのですが、表面が固くて伸びにくいので張り終わっても広く感じます。
「幅が狭め」のおすすめレザーグリップ
一般的には25mm幅ですが、それよりも狭いものや、巻き上げ時に狭くなるものを紹介します。
【キモニー】フェアウェイ グリップレザー
これは23mm幅で狭いです。
レザーグリップの王様ですね。
最高級品。
【バボラ】ナチュラルグリップ
バボラ ナチュラルグリップ(レザーグリップ)
幅狭ではないのですが、凹凸が深いので、厚く重ねがちです。
巻き上げ後は幅狭になりがちです。
【ウィルソン】
これも幅狭ではないのですが、柔らかいので伸びやすく、巻き上げ後は幅狭になりがちです。
おまけ:価格が安いレザーグリップ
※キモニーのテクニレザーも1500円以内と安いですが、これは激薄レザーなので割愛しますね。
【KPI】ナチュラルレザーグリップ
ネットで1000円で買える激安品。
KPIは日本のテニスショップで、そこのオリジナル商品のレザーグリップです。
【ティゴラ】リプレイスメントグリップ(品番:2042070009)
スポーツデポで900円ぐらいで買えます。
ネットショップでは売り切れ扱いになっているのでまだ店舗に置いているかは不明です。
体感としては厚くて硬めです。
【バボラ】ナチュラルグリップ
バボラ ナチュラルグリップ(レザーグリップ)
2000円を切って安いし、今後廃版になりにくいモデルだと思うのでこれを購入するのが無難ですね。
薄め、硬めのタッチ重視。
まとめ
個人的には、
柔らかめ厚め→ヨネックス
柔らかめ普通厚→ウィルソン
柔らかめやや薄め→テクニファイバー
硬め厚め→ヘッド
硬め普通厚→KPI
硬めやや薄め→バボラ
という感じですね。
※あくまでも個人の感想です。
シンセティックからの移行だと、厚さと柔らかさで見るとウィルソンのブラウンのレザーグリップが一番違和感が少ないと思います。
良かったら参考にしてくださいね^^
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