今回は、ゴーセンから発売されているナイロンマルチガット「MULTI CX」を試打してみました。 このガットは、マルチ芯に高耐熱糸「CX」を巻きつけることで、耐久性を大幅にアップさせたものです。
また、コントロールとフィーリングもワンランクアップしたという触れ込みですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
私は、このガットを自分のラケットに張って、実際に打ってみました。 その感想をお伝えします。
ゴーセン マルチCXの概要
まずは、ゴーセン マルチCXの基本情報から見ていきましょう。
- 型番:TS661(17GA.)/ TS660(16GA.)
- 素材:高弾性特殊ナイロンマルチフィラメント、高耐熱糸(CX)、ハイブリッド高性能樹脂、特殊コンポジット糸
- ゲージ:1.24mm(17GA.)/ 1.30mm(16GA.)
- 長さ:12.2m(40FT.)
- 適正テンション:45~60lbs
- カラー:ナチュラル
- 製造国:日本
このガットは、ゴーセンのテニスガットシリーズ「TECGUT」の中でも、「MULTI CX」という名前で販売されています。
「TECGUT」シリーズは、「TECHNOLOGY」と「GUT」を掛け合わせた造語で、「最新技術で作られたガット」という意味があります。
「MULTI CX」は、「MULTI」がマルチフィラメント、「CX」が高耐熱糸を表しています。
ゴーセン マルチCXを実際に打ってみた感想
まず、最初に感じたのは、このガットの打球感の柔らかさです。 ナイロンマルチガットとしては、かなりソフトな印象を受けました。
ボールとのインパクトが優しく、手首や肘に負担がかからない感じがしました。 また、ボールをしっかりとつかむ感覚もあり、コントロール性も高いと感じました。
次に、このガットの反発力についてですが、これもかなり良かったです。 ボールがラケットからスムーズに飛び出し、スピードも十分に出ました。
特に、フラットショットやドライブショットでは、このガットの反発力がよく発揮されました。
また、スピン性も高く、ボールに回転がよくかかりました。 特に、スライスショットやボレーでは、このガットのスピン性がよく発揮されました。
ゴーセン マルチCXの長所、メリット
ここまでの感想からもわかるように、このガットの長所やメリットは以下のようになります。
- 打球感が柔らかく、手首や肘に優しい
- 反発力が高く、ボールの飛びが良い
- スピン性が高く、ボールに回転がよくかかる
- コントロール性が高く、ボールのコースを自在に操れる
これらの特徴は、ナイロンマルチガットとしては非常に優れていると言えます。 特に、「MULTI CX」の最大の特徴である高耐熱糸「CX」は、耐久性だけでなく、反発力やスピン性にも貢献していると思われます。
ゴーセン マルチCXの短所、デメリット
一方で、このガットの短所やデメリットもあります。 それは以下のようになります。
- 価格が高い
- テンションロスが早い
- パワーが不足する場合がある
まず、価格ですが、ナイロンマルチガットとしてはかなり高価な部類に入ります。 もちろん、その分の性能はあると思いますが、予算に余裕がない方には少し厳しいかもしれません。
次に、テンションロスですが、これも早いと感じました。これは、「MULTI CX」の打球感の柔らかさと反発力の高さの裏返しでもあります。
柔らかいガットはテンションロスしやすい傾向にありますし、反発力の高いガットはテンションを消耗しやすい傾向にあります。 そのため、「MULTI CX」はテンションロスを早めに感じる可能性があります。
最後に、パワーですが、これは個人差があると思いますが、私は少し不足する場合があったと感じました。 特に、サーブやスマッシュなどのパワーショットでは、ボールに迫力が足りないように感じました。 これは、「MULTI CX」のソフト感とコントロール性の裏返しでもあります。
ソフトなガットはパワーを吸収しやすい傾向にありますし、コントロール性の高いガットはパワーを発揮しにくい傾向にあります。 そのため、「MULTI CX」はパワー不足を感じる場合があります。
ゴーセン マルチCXと他のガットの比較
ここでは、「MULTI CX」と他のガットとの比較をしてみたいと思います。 比較対象としては、ゴーセンのナイロンガットである「OG-SHEEP MICRO」を選びました。
「MULTI CX」と「OG-SHEEP MICRO」の違いですが、これは素材の違いです。 「MULTI CX」は高耐熱糸「CX」を巻きつけたガットですが、「OG-SHEEP MICRO」は通常のナイロンマルチフィラメントガットです。
そのため、「MULTI CX」は「OG-SHEEP MICRO」よりも耐久性や反発力やスピン性が高いです。 逆に、「OG-SHEEP MICRO」は「MULTI CX」よりも価格が安いです。
価格差は約1,000円ほどあります。 どちらを選ぶかは、予算や性能の重視度によって異なりますが、私は「MULTI CX」の方がコスパが高いと感じました。
ゴーセン マルチCXに合うラケット
ここでは、「MULTI CX」に合うラケットについて考えてみたいと思います。 「MULTI CX」は、反発力やスピン性が高く、コントロール性も高いガットです。 そのため、以下のような特徴を持つラケットに合うと思います。
- ヘッドサイズが中~大きめ(100~110平方インチ)
- フレーム厚さが中~薄め(20~25mm)
- ストリングパターンが密~普通(16×18~16×20)
- バランスが中~ヘッドライト(32~34cm)
- 重さが中~軽め(280~300g)
これらの特徴を持つラケットは、ボールの飛びや回転をサポートし、コントロールもしやすいラケットです。 例えば、「バボラ ピュアドライブ 2021」「ウィルソン ウルトラ100」「YONEX イーゾーン100」といったラケットが該当します。
ゴーセン マルチCXをおすすめしたいプレーヤー
最後に、「MULTI CX」をおすすめしたいプレーヤーについて考えてみたいと思います。 「MULTI CX」は、以下のような特徴を持つプレーヤーにおすすめできると思います。
- 手首や肘に優しい打球感を求めるプレーヤー
- 反発力やスピン性の高いガットを求めるプレーヤー
- コントロール性の高いガットを求めるプレーヤー
- 耐久性の高いナイロンマルチガットを求めるプレーヤー
- 予算に余裕があるプレーヤー
逆に、以下のような特徴を持つプレーヤーにはおすすめできないと思います。
- パワー不足を感じるプレーヤー
- テンションロスを気にするプレーヤー
- 予算に制限があるプレーヤー
まとめ
以上、ゴーセン マルチCXを試打したレビュー感想でした。
このガットは、耐久性とフィーリングの両立を目指したナイロンマルチガットです。 打球感は柔らかく、反発力やスピン性も高く、コントロール性も高いです。
価格は高めですが、その分の性能は十分に感じられます。 テンションロスやパワー不足を気にしない方には、おすすめできるガットだと思います。
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12m売りがほとんどですが、12mあれば18×20のラケットでも充分に足ります。
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