今回は、ゴーセンのポリエステルガット「Gツアー1」を実際に試打してみました。このガットは、バウンド後の威力を追求した競技者向けのストリングで、しっかりとした打感と反発力が特徴です。この記事では、Gツアー1の概要や試打した感想、長所や短所、他のガットとの比較などを紹介していきます。興味がある方はぜひ最後までお読みください。
Gツアー1の概要
Gツアー1は、ゴーセンが2022年に発売したポリエステルガットです。素材には、高純度なポリマーを使用したHPPポリエステルモノフィラメントを採用し、表面にはシリコンオイルコーティングを施しています。これにより、反発力やスピン性能が高められており、相手の懐に深く飛び込み、バウンド後も失速しない鋭いショットを可能にしています。
Gツアー1は、太さが1.25mmと1.30mmの2種類あり、色はブラックのみです。価格は単張で税込3,520円となっています。ゴーセン製品の中でも最も競技志向の強いストリングであり、契約選手の井藤祐一プロや長尾克己プロなどが使用しています。
Gツアー1を実際に打ってみた感想
私はGツアー1をEZONE98に張って試打してみました。張力は50ポンドでセッティングしました。以下に試打した感想をまとめます。
打感
Gツアー1の打感は、かなり硬くてハッキリとしています。スイートエリアは狭く感じますが、上手く捉えるとググッと食いついて気持ちいいです。打ちごたえや手応えもしっかりあるので、パワフルなショットが好きな人には合うと思います。私は普段柔らかめのガットを使っているので、最初は少し違和感がありましたが、慣れてくるとクリアなフィーリングが気に入りました。
性能
Gツアー1の性能は、パワーロスが少なくて球速と回転量に優れています。スイングの力を余すことなくボールに伝えることができますし、厚い当たりで捉えつつ回転もしっかりかけることができます。直線的な速いボールを打ち込むのが一番相性が良く感じました。一方でアシスト自体はかなり控えめで、少しでも横着するとボールがショートしやすく、結構シビアなストリングだと思います。楽はできないので、常に全力で打ち抜くことが求められます。
Gツアー1の長所、メリット
Gツアー1の長所やメリットは以下の通りです。
- ハッキリした打球感で、パワーロスが少ない
- 表面の滑りが良くて、スピン性能が高い
- 強打しても安心できる打ちごたえがある
- 耐久性も良好で、性能維持も長い
Gツアー1の短所、デメリット
Gツアー1の短所やデメリットは以下の通りです。
- ずっしりした手応えで、腕への負担が大きい
- 弾道は上がりにくくて、コントロールに苦労する場面もある
- 楽は出来なくて、攻撃的なプレーを続ける必要がある
Gツアー1に合うラケット
Gツアー1に合うラケットは、以下のような特徴を持つものです。
- 打感が柔らかめでレスポンスが良い
- スイートエリアが広くてコントロールしやすい
- ヘッドサイズが大きめでパワーがある
例えば、EZONE98やPURE DRIVEなどが相性が良いと思います。逆に、打感が硬めで反発力が強いラケットは、Gツアー1と合わせると腕への負担が大きくなりやすいので注意が必要です。また、弾道が上がりにくいので、フェイス角度を上げて打つことができるラケットもおすすめです。
私はEZONE98にGツアー1を張って試打しましたが、打感の曖昧さを解消してくれて、しっかりとした手応えを得ることができました。また、スピン性能も高くて、相手コートに深く飛び込むショットを打つことができました。ただし、楽はできなかったので、常に全力で打ち抜くことを意識しました。
Gツアー1をおすすめしたいプレーヤー
Gツアー1をおすすめしたいプレーヤーは、以下のようなタイプです。
- 攻撃的にプレーしたい
- 打感をハッキリとさせたい
- 弾道の上がり過ぎを抑えたい
- 全力で打ち抜きたい
Gツアー1は、パワーロスを抑えて球速と回転に変換するストリングです。そのため、ポイントを奪い取るために強打するプレーヤーに向いています。また、打感が硬くてしっかりしているので、自分の力を信じて打てるプレーヤーにもおすすめです。一方で、弾道が上がりにくくてアシストも少ないので、楽はできません。そのため、全力で打ち続けることができる体力や技術が必要です。
まとめ
以上、ゴーセンのポリエステルガット「Gツアー1」を試打した感想を紹介しました。このガットは、バウンド後の威力を追求した競技者向けのストリングで、しっかりとした打感と反発力が特徴です。攻撃的なプレイヤーやパワフルなプレイヤーにおすすめです。ただし、腕への負担やコントロール面に注意が必要です。興味のある方はぜひ試してみてください。
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