ガットのインプレです。
今回はルキシロンの4Gを試打した感想をレビューさせて頂きます。
【使用ラケット】
バボラ ピュアアエロ
【ゲージ(太さ)】
1.25mm/130mm 展開
【テンション】
50lbs(ポンド)
今回は1.25mmを使用しました。
テンション維持性と反発の維持というのが売りのガットのようです。
錦織圭選手やセリーナ・ウィリアムズ選手が横糸に使用しているガットです。
(縦糸にはナチュラルガットを使用)
ルキシロン 4Gの公式コメント
[POWER + CONTROL + TENSION MAINTENANCE]抜群のテンション維持性能で、パワーと初期の打球感を長時間維持する次世代ストリング。アレクサンドロ・ドルゴポロフ、ウイリアムズ姉妹、ニコラス・アルマグロなどが使用。
ルキシロン 4Gを実際に打ってみた感想
・潰し感のある打感。
・ハードだが雑振動がないので快適。
・スピンはとてもかかるが打球感はややぼやけている。
柔らかい打感ですが、ガットがたわんでいるというよりボールを潰している感覚です。
すぐにボールが飛び出してスピードも出ます。
引っかける感触はあまりなく、打感は少しぼやけているのですがスピンがかなりかかるという不思議なガットです。
張った後のガットの残りの切れ端の表面を削ってみてわかったのですが、コーティングがかなり厚いです。
この厚いコーティングによりガットのずれ戻りが保たれ、スピンコントロール性の維持に繋がっているのだと思います。
打ち始めはコントロールできているにもかかわらず、打感にダイレクト感が無い感触でしたが、
5時間ぐらい使用してノッチができてきたぐらいで打感が丁度良く感じました。
引っかかる感じがわかりやすいピュアアエロに張ったのでまだ打感は許容範囲でしたが、
フェイス面積98inch2以下のラケットだと4Gのスピンガット版の4Gラフを試した方が最初から良い打感で打てると思います^^
ルキシロン 4Gの長所
ボールスピード、スピン量、スピンをかける際のガシャりにくさが優れています。
擦りまくっても他社のポリガットよりもスピードが出て、速いアングルショットが打てました。
ボレーもきれいにドンと反発して楽に感じました。
ルキシロン 4Gの短所
打球感がぼやけている事だと思います。
ピュアアエロやVコアSV98のような、敏感に引っかかるラケットだとまだ気にならないと思いますが、
プロスタッフ97等のボックス形状の引っかけるというより一旦ホールドさせてスピンをかけるタイプのラケットだと好みが分かれると思います。
あと、少し飛び過ぎる気がします。
スピンが良くかかるのでストロークは収まるのですが、ボレーとサーブが結構飛びます。
回転量の調整がしやすいピュアアエロのようなラケットだとコントロールできましたが、調整がしにくいラケットだとテンションを上げて張った方が良いと思います。
【比較】4Gとアルパワーの違い
ルキシロンのアルパワーと比較すると、球離れがかなり早いので硬く感じる方が多いと思います。
シャープな弾きでボールスピードは出ますが、アルパワーの方がしっかりホールドして力を伝えられるので、重いボールが打てると思います。
ルキシロン 4Gをおすすめしたいプレーヤー
・ボールスピードを速めて速い展開でテニスをしたい方
・ガットのテンションや反発などの性能の低下に敏感な方
に向いていると思います。
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