長年、トッププレイヤーから愛され続けるウィルソンのブレードシリーズ。2024年2月に発売された最新モデル「BLADE 98 16X19 V9」は、従来のスピードとスピン性能に加え、打感と操作性を向上させた進化版として注目を集めている。
今回、プロブロガー兼ラケットテスターの私が、実際にBLADE 98 16X19 V9を試打し、その性能を徹底検証した。果たして、噂に違わぬ名器なのか?
BLADE 98 16X19 V9のスペック
- フェイスサイズ:98平方インチ
- 重量:305g
- バランス:320mm
- フレーム厚:20mm
- ストリングパターン:16×19
- 素材:Countervail、カーボンファイバー
BLADE 98 16X19 V9を実際に打ってみた感想
打感・タッチ
従来のブレードシリーズよりも打感はソフトになり、ボールを捉えた瞬間の衝撃が軽減されている。厚みのあるフレームとCountervail素材の効果により、ボールの衝撃を吸収し、手首や腕への負担を軽減してくれる。
反発、飛び
軽量化されたフレームと高剛性素材により、反発力は向上している。しっかりとしたスイングで打てば、ボールは力強く飛び出す。しかし、軽量化による飛びすぎる感はなく、コントロール性も犠牲にしていない。
スピン
16×19のストリングパターンは、スピン性能に優れている。しっかりと振り抜けば、ボールに強烈なスピンをかけることができ、相手コートに沈めていくことができる。
ストローク
ストロークでは、打感の柔らかさと反発力の高さの両立により、安定感のあるショットが打てる。特に、フラット系のショットは威力が増し、相手コート深くに押し込むことが容易になった。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
軽量化されたフレームにより、操作性が向上している。ボレーやスマッシュなどの小回りの利くショットも、思い通りにコントロールすることができる。
サーブ
サーブでは、軽量化と反発力の向上により、スピードとスピン量が増加した。フラットサーブはより速く、スピンサーブはより深く曲がるようになった。
操作性、振り抜き
軽量化されたフレームにより、振り抜きが向上している。スイングスピードが速くなり、より多くのスピンをかけることができるようになった。
BLADE 98 16X19 V9の長所、メリット
- 打感と操作性の向上
- 反発力の高さ
- スピン性能
- 振り抜き
BLADE 98 16X19 V9の短所、デメリット
- パワー不足を感じる場合がある
- 慣れるまで扱いが難しい
同メーカーのラケットとの比較
- BLADE 100L V9: より軽量で扱いやすい。パワー不足を感じる場合がある。
- BLADE 98S V9: より反発力があり、パワーがある。操作性が劣る場合がある。
他社のライバルラケットとの比較
- バボラ ピュアアエロ: よりスピン性能に優れている。操作性が劣る場合がある。
- ヨネックス Vコア 98: よりパワーがある。打感が硬い場合がある。
BLADE 98 16X19 V9に合うストリング、ガット
- ウィルソン NXT: 柔らかい打感とスピン性能
- バボラ RPM ブラスト: 硬い打感と反発力
BLADE 98 16X19 V9をおすすめしたいプレーヤー
- 中上級者
- スピンとコントロール重視のプレーヤー
- 攻撃的なストロークを打つプレーヤー
まとめ
BLADE 98 16X19 V9は、打感と操作性を向上させた進化版ブレード。スピン性能と反発力も兼ね備え、中上級者から上級者まで幅広いレベルのプレーヤーにおすすめできるラケットである。
ただし、パワー不足を感じる場合があるため、パワーヒッターには物足りない可能性もある。
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