長年、テニス界に君臨し続けるテクニファイバーのTFシリーズ。その中でも、黄金比と称される16×19ストリングパターンを採用したTF-40 315 16Mは、伝統と革新が融合した至極の一本だ。プロのブロガー兼ラケットテスターである私が、実際に試打し、その真髄を徹底解剖する。
TF-40 315 16Mのスペック
- 重量:315g
- バランス:310mm
- フェイスサイズ:98平方インチ
- フレーム厚:21.7mm
- ストリングパターン:16×19
- レングス:27インチ
TF-40 315 16Mを実際に打ってみた感想
打感・タッチ
TF-40 315 16Mを初めて手に取った瞬間、伝わってくるのはしっかりとした重量感と、手に馴染む絶妙なグリップ形状。そして、打球感はまさに至極の一言。伝統的なボックスフレームが生み出すソリッドな打感と、XTC素材による現代的な弾性が絶妙に融合し、心地よい衝撃と共にボールを弾き飛ばす。
反発、飛び
315gという重量と適度なフレーム厚のおかげで、ボールにしっかりと力を伝えることができ、パワフルなショットが打てる。特に、フラット系のショットは伸びがあり、相手コート深くに沈めることが容易だ。
スピン
16×19ストリングパターンは、スピン性能も申し分ない。しっかりと振り抜けば、ボールに強烈な回転をかけることができ、相手を翻弄するようなショットも思いのまま。
ストローク
ストロークにおいては、安定感と操作性の高さに驚かされる。しっかりとしたフレームは、ボールの軌道修正を容易にし、狙ったところにボールを打ち込むことができる。また、重量バランスのおかげで、スイングウェイトも適度に重く、体重移動を活かしたパワフルなストロークも打てる。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
315gという重量と適度なヘッドサイズのおかげで、ボレーやスマッシュも安定して打てる。特に、ボレーはフレームのしなりを感じながらコントロールすることができ、相手コートに鋭いボールを打ち込むことができる。
サーブ
サーブにおいても、TF-40 315 16Mの真価を発揮する。フラットサーブは伸びがあり、スピンサーブは強烈な回転で相手を翻弄する。
操作性、振り抜き
重量バランスのおかげで、振り抜きは非常にスムーズ。スイング軌道も安定しており、思い通りのショットを打つことができる。
TF-40 315 16Mの長所、メリット
- 打感・タッチの良さ
- 反発力と飛びの良さ
- スピン性能
- ストローク、ボレー、スマッシュの安定感
- 操作性、振り抜きの良さ
TF-40 315 16Mの短所、デメリット
- 315gという重量は、人によっては重く感じるかもしれない
- パワー不足を感じるプレーヤーには、物足りないかもしれない
TF-40 315 16Mと同メーカーのラケットとの比較
- TF-40 305 16M:より軽量で扱いやすいモデル
- TF-X1 315 16M:よりパワーのあるモデル
TF-40 315 16Mと他社のライバルラケットとの比較
- Wilson Blade 98 16×19 V8:よりスピン性能に特化したモデル
- Babolat Pure Aero VS:よりパワーのあるモデル
TF-40 315 16Mに合うストリング、ガット
- Tecnifibre TGV:柔らかい打感でコントロールできるナイロンマルチ
- Babolat RPM Blast:パワーとスピン性能を向上させたい人向けのポリエステル
TF-40 315 16Mをおすすめしたいプレーヤー
- 中級者以上のプレーヤー
- パワフルなストロークを打ちたい人
まとめ
テクニファイバー TF-40 315 16Mは、伝統的なボックスフレームと現代的な素材を融合させた、まさに至極の一本。打感・タッチの良さ、反発力、スピン性能、操作性、振り抜きの良さなど、あらゆる面において高い性能を誇る。中級者以上のプレーヤーで、パワフルなストロークを打ちたい方、スピン性能も重視したい方におすすめしたい。
コメント一覧