今回は、バボラの最新モデル「ピュアストライクVS」を実際に試打してみた感想をお伝えします。
このラケットは、競技志向が強いプレーヤーに向けて設計されたハードスペックモデルですが、使いやすさや打感も優れています。デザインもシンプルで渋いですね。
では、早速試打レビューに入りましょう。
ピュアストライクVSのスペック
まずは、ピュアストライクVSのスペックを見てみましょう。
- 基本重量:310g
- フェイス:97inch²
- バランス:310mm
- フレーム厚:21-22-21mm
- フレックス:RA63
- SW:322(ガット有)
- 長さ:27inch
- パターン:16/20
このスペックを見ると、薄くて重ためのフレームで、コントロール性が高く、パワーも十分に出せることがわかります。しかし、その分振り抜くのに体力や技術が必要になります。
また、16/20の密なストリングパターンで、ボールをしっかり掴んで飛ばせることも特徴です。
ピュアストライクVSを実際に打ってみた感想
それでは、ピュアストライクVSを実際に打ってみた感想をお伝えします。
打感・タッチ
ピュアストライクVSの打感は柔らかく、ボールが面に張り付くような感じがしました。フレームが硬すぎず柔らかすぎずで、バランスが良かったです。
また、レザーグリップ(革のグリップ)が標準装備なこともあり、クリアな打球感を感じる事ができました。
反発・飛び
ピュアストライクVSは、薄くて重ためのフレームなので、自分からしっかり振り抜けばかなり飛びます。しかし、勝手に飛んでいく感じはなく、コントロールしやすいです。
また、ボールを潰して飛ばす打ち方が向いていると感じました。ボールの納まりも良くて気持ちが良かったです。
スピン
ピュアストライクVSは、16/20の密なストリングパターンで、ボールをしっかり掴んで飛ばせます。しかし、ガットが引っかかる感じはなく、スピンアシストは期待できません。スイング軌道でボールを持ち上げる必要があります。
ボールが失速しにくいメリットもありますが、軌道の上がりやすいラケットを探している方は、ピュアドライブ98などのラウンド形状のラケットを探してみましょう。
ストローク
ピュアストライクVSは、ストロークで一番力を発揮するラケットだと思います。ボールを押す力やスイングの強弱、ボールの潰し加減で長短のコントロールができます。必要な時に必要なだけラケットパワーを引き出しやすいです。ただし、ディフェンスに回った際に威力を出すのはしんどいです。特に走らされると中々つらいです。
ボレー・スマッシュ・ネットプレー
ピュアストライクVSは、ネットプレーでも安定感があります。フレームがしっかりしているので、ボレーやスマッシュも強く打てます。
また、操作性や振り抜きも良くて、角度や方向をつけやすいです。ただし、重量感はあるので、素早く振り回すのには体力が必要です。
サーブ
ピュアストライクVSは、サーブでもパワーとコントロールを両立できるラケットです。しっかり振り抜けば、高速で直線的なサーブが打てます。
また、回転も掛けやすくて、キックサーブやスライスサーブも効果的に使えます。ただし、重量感はあるので、連続してサーブするのには体力が必要です。
前作との違い・比較
ピュアストライクVSは、前作のピュアコントロールVSから名前が変わりましたが、フレーム形状やスペックはほとんど変わっていません。
ただし、カラーリングや素材には変更があります。前作は白と黒のシンプルなデザインでしたが、今作は黒と赤のカッコイイデザインになっています。
また、前作はカーボンファイバーとウルフラムを使用していましたが、今作はカーボンファイバーとC2 Pure Feelという新素材を使用しています。これにより、打感が柔らかく感じました。
ピュアストライクVSの長所・メリット
ピュアストライクVSの長所・メリットは以下の通りです。
- パワーとコントロールを両立できる
- 打感がモッチリとして手応えがある
- フレームがしっかりしていて安定感がある
ピュアストライクVSの短所・デメリット
ピュアストライクVSの短所・デメリットは以下の通りです。
- 重量感があるので、体力や技術が必要
- スピンサポートが弱く、回転を掛けるのに努力が必要
- ディフェンスやリカバリーショットが苦手
ピュアストライクVSは、パワーとコントロールを両立できるラケットですが、その分振り抜くのに体力や技術が必要になります。
また、スピンサポートが弱く、回転を掛けるのに努力が必要です。ディフェンスやリカバリーが苦手で、攻撃的なプレースタイルに向いています。
ピュアストライクVSとライバルラケットの比較
ピュアストライクVSと同じような薄くて重ためのフレームで、コントロール性が高いラケットとしては、以下のようなモデルがあります。
- ヘッド ラジカルプロ
- ウイルソン ブレード98 16×19
- ヨネックス Ezone98
これらのラケットと比べると、ピュアストライクVSは以下のような特徴があります。
- ヘッド ラジカルプロよりも打感が柔らかく、ボールを掴みやすい
- ウイルソン ブレード98 16×19よりも飛びが良く、パワーが出やすい
- ヨネックス Ezone98よりもフレームがしっかりしていて、安定感がある
ピュアストライクVSに合うストリング・ガット
ピュアストライクVSは、ポリエステル系のストリングで張ることを前提としたフレームです。ポリエステル系のストリングは、耐久性やスピン性能が高く、パワーを抑えることができます。
しかし、打感が硬くなったり、肘や肩に負担がかかったりすることもあります。そこで、以下のような方法でセッティングすることをおすすめします。
- 硬さを下げて張る(45~50ポンド程度)
- 縦糸にポリエステル系、横糸にナイロン系やナチュラルガットを使ってハイブリッドにする
- 太さを細くする(1.20~1.25mm程度)
これらの方法で、打感を柔らかくしたり、手首や肘への負担を減らしたりすることができます。また、飛びすぎることも防げます。
ピュアストライクVSに合うストリング・ガットとしては、以下のようなものがあります。
- バボラ RPMブラスト
- テクニファイバー XR3
- ルキシロン アルパワー
- ウイルソン NXT
ピュアストライクVSをおすすめしたいプレーヤー
ピュアストライクVSをおすすめしたいプレーヤーは以下のような方です。
- 競技志向が強く、自分からボールを飛ばせる方
- パワーとコントロールを両立したい方
- 打感が柔らかくホールド感のあるラケットが好きな方
- デザインがシンプルでカッコいいラケットが好きな方
まとめ
今回は、バボラの最新モデル「ピュアストライクVS」を実際に試打してみた感想をお伝えしました。
このラケットは、薄くて重ためのフレームで、パワーとコントロールを両立できるハードスペックモデルです。打感もモッチリとして手応えがあります。デザインもシンプルでカッコイイです。ただし、重量感があるので、体力や技術が必要です。
また、スピンサポートが弱く、回転を掛けるのに努力が必要です。ディフェンスやリカバリーショットが苦手で、攻撃的なプレースタイルに向いています。
ピュアストライクVSは、競技志向が強く、自分からボールを飛ばせる方におすすめのラケットです。
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