2022年、テクニファイバーから40周年を記念して発売されたTF-40シリーズ。その中でも、305gの軽量モデルであるTF-40 305 16Mは、伝統的なボックス形状と現代的なテクノロジーを融合させた意欲作だ。
私はプロのブロガー兼ラケットテスターとして、このTF-40 305 16Mを実際に試打する機会を得た。今回の記事では、その詳細なインプレッションをお届けしたい。
TF-40 305 16Mのスペック
- フェイスサイズ:98平方インチ
- 重量:305g
- バランス:325mm
- フレーム厚:21.7mm
- ストリングパターン:16×19
TF-40 305 16Mを実際に打ってみた感想
打感・タッチ
TF-40 305 16Mは、ボックス形状らしいしっかりとした打感と、現代的なラケットらしい柔らかいタッチを兼ね備えている。ボールをしっかりと捉えた感覚と、心地よい反発感の両方を味わうことができる。
反発、飛び
反発性能は控えめ。しかし、しっかりとしたスイング軌道で打つことで、ボールに十分なパワーを与えることができる。飛びはフラット系のショットでコントロールしやすく、スピン系のショットでは鋭い弾道を実現する。
スピン
16×19のオープンストリングパターンは、スピン性能を高く発揮する。特に、縦回転をかけたショットは、鋭く曲がり相手を翻弄する。
ストローク
ストロークでは、コントロール性能の高さに驚かされる。しっかりとした打感と小さめのスイートスポットにより、狙った場所にボールを打ち込むことが容易だ。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
ボレーは、軽量なフレームと優れた操作性により、素早く正確なショットが打てる。スマッシュは、しっかりとした打感とパワーにより、相手に強烈な威圧感を与える。
サーブ
サーブでは、フラットサーブ、スピンサーブ共に安定したショットが打てる。特に、スピンサーブは鋭く曲がり、相手のリターンを困難にする。
操作性、振り抜き
軽量なフレームと優れたバランスにより、操作性と振り抜きが非常に良い。女性やジュニアプレーヤーでも扱いやすいラケットと言えるだろう。
TF-40 305 16Mの長所、メリット
- 優れたコントロール性能
- 柔らかい打感と心地よい反発感
- 高いスピン性能
- 軽量で扱いやすい
TF-40 305 16Mの短所、デメリット
- 小さめのスイートスポット
- パワー不足を感じる場合がある
TF-40 305 16Mと同メーカーのラケットとの比較
- TF-40 315 16M:重量が315gと重く、よりパワーのあるモデル
- TF-40 305 18M:ストリングパターンが18×20で、よりコントロール重視のモデル
TF-40 305 16Mと他社のライバルラケットとの比較
- ウィルソン ウルトラ:より軽量でパワーのあるモデル
- バボラ ピュアアエロ:よりスピン性能の高いモデル
TF-40 305 16Mに合うストリング、ガット
- テクニファイバー ブラックコード:コントロール性能とスピン性能を重視する場合は、ポリエステルのブラックコードがおすすめ
- テクニファイバー TGV:柔らかい打感と快適性を重視する場合は、ナイロンストリング TGVがおすすめ
TF-40 305 16Mをおすすめしたいプレーヤー
- コントロール重視のプレーヤー
- 柔らかい打感と快適性を求めるプレーヤー
- 女性やジュニアプレーヤー
まとめ
TF-40 305 16Mは、伝統的なボックス形状と現代的なテクノロジーを融合させた、コントロール性能に優れたラケットだ。軽量で扱いやすく、女性やジュニアプレーヤーにもおすすめできる。
コントロール重視のプレーヤーであれば、ぜひ一度試打してみることをおすすめしたい。
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