「柔らかい打感とパワフルな飛び」という相反する要素を両立し、テニス界に旋風を巻き起こしたWilson CLASHシリーズ。その第2世代となる「CLASH 100 V2.0」が、更なる進化を遂げて登場した。
前作の良さを継承しつつ、パワーとスピン性能を向上させたというV2.0。果たしてその実力は如何ほどなのか?プロのブロガー兼ラケットテスターである私が、実際に試打して徹底検証する。
CLASH 100 V2.0 スペック
- フェイスサイズ:100平方インチ
- 重量:295g
- フレーム厚:24.0/24.0/24.0mm
- バランス:31.0cm
- ストリングパターン:16×19
打感・タッチ
V2.0を手にした瞬間、まず驚かされたのがその軽量感。前作よりも5g軽くなった295gは、女性や中上級者にとって扱いやすい重量だ。グリップは細すぎず太すぎず、手に馴染む感覚。フレームは薄くしなりを感じやすく、ボールを包み込むような柔らかい打感が特徴だ。
反発、飛び
軽く振ってもボールが力強く飛び出す反発力の高さは、まさにCLASHならでは。前作よりもさらにパワーアップしたと感じた。特に、トップスピンをかけたボールは、ぐんぐん伸びてベースライン深く沈み込む。
スピン
フレームのしなりと独特なストリングパターンにより、スピン性能も非常に高い。意図的にスピンをかけるのはもちろん、フラットなショットでも自然とスピンがかかり、ボールコントロールが容易になる。
ストローク
柔らかい打感と高い反発力、そしてスピン性能の相乗効果により、ストロークは非常に安定感と威力が増した。特に、フォアハンドでは強烈なスピンとスピードで相手を圧倒することができた。バックハンドも、スライスやドロップショットなど、多彩なショットを打ち分けることが容易になった。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
軽量で操作性に優れているため、ボレーやスマッシュも軽快に打つことができる。特に、ボレーはフレームのしなりによってボールを捉えやすく、コントロールがしやすいと感じた。
サーブ
フラットサーブは威力が増し、スピンサーブはより深く沈み込むようになった。サーブの安定感とバリエーションが向上し、得点力が格段にアップした。
操作性、振り抜き
軽量でバランスが良いため、振り抜きは非常にスムーズ。前作よりもさらに操作性が上がった。
CLASH 100 V2.0の長所、メリット
- 柔らかい打感とパワフルな飛び
- 高いスピン性能
- 優れた操作性と振り抜き
- 軽量で扱いやすい
CLASH 100 V2.0の短所、デメリット
- 上級者には物足りないと感じるパワー
- 打球音が好みではない人もいる
同メーカーのラケットとの比較
- Ultra 100 V3.0: よりパワフルで攻撃的なプレーヤー向け
- Blade 100 V8: より操作性とコントロール性に優れたプレーヤー向け
他社のライバルラケットとの比較
- Babolat Pure Drive: よりパワフルでスピン性能が高い
- Yonex EZONE 100: より柔らかい打感と操作性
CLASH 100 V2.0に合うストリング、ガット
- Wilson Sensation: 柔らかい打感とスピン性能をさらに向上
- Luxilon Alu Power: パワーとコントロール性を向上
CLASH 100 V2.0をおすすめしたいプレーヤー
- 柔らかい打感とパワフルな飛びを求めるプレーヤー
- 高いスピン性能を求めるプレーヤー
- 操作性と振り抜きの良さを求めるプレーヤー
- 中上級者
まとめ
Wilson CLASH 100 V2.0は、前作の良さを継承しつつ、パワーとスピン性能を向上させた、まさに進化を遂げたラケット。柔らかい打感とパワフルな飛び、そして高いスピン性能は、あらゆるレベルのプレーヤーに恩恵をもたらしてくれるだろう。
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