今回は、バボラの人気シリーズ「ピュアストライク」の最新モデル「ピュアストライク100 2020」を実際に試打してみました。
このシリーズのラケットは、世界ランキング4位のドミニク・ティエム選手が使用していることでも有名です。ティエム選手は、パワフルなストロークとスピンで相手を圧倒するプレースタイルで知られていますが、このラケットはそんな彼のプレーにぴったり合っていると言えるでしょう。
では、このラケットはどんな特徴を持っているのでしょうか?どんなプレーヤーにおすすめなのでしょうか?詳しくレビューしていきます。
バボラ ピュアストライク100 2020のスペック
まずは、このラケットのスペックを見てみましょう。
項目 | 数値 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランスポイント | 320mm |
フレーム厚 | 21-23-21mm |
ストリングパターン | 16×19 |
このスペックは、テニス界では「黄金スペック」と呼ばれるものです。黄金スペックとは、最も扱いやすく万能な性能を持つとされる仕様のことです。メーカー各社が力を入れて開発しているスペックでもあります。
フェイスサイズは100平方インチで、安定性とパワーが高く、オフセンターヒットにも強いです。重さは300gで、軽すぎず重すぎず、操作性と安定性のバランスが良いです。バランスポイントは320mmで、ややヘッドライト寄りですが、ほぼイーブンバランスと言えます。
フレーム厚は21-23-21mmで、やや薄めですが、中央部分が厚くなっていることで反発力とコントロール性能を高めています。ストリングパターンは16×19で、スピン性能とパワーが高く、ボールの飛びも良いです。
バボラ ピュアストライク100 2020を実際に打ってみた感想
次に、このラケットを実際に打ってみた感想を述べていきます。
打感・タッチ
このラケットの打感は、やや柔らかめです。インパクト時にガットがボールをしっかりと掴んでくれるホールド感もあります。
肘や手首への負担も少なく、快適に打てます。
反発、飛び
このラケットの反発力は、やや強めです。コントロール系のラケットですが、100平方インチのフェイスサイズと16×19のストリングパターンのおかげで、パワーも十分に出ます。
しっかり振れば、相手コートに勢いよく飛んでいきます。
ただし、飛びすぎることはなく、コントロールしやすい飛びです。
スピン
このラケットのスピン性能は高いです。フレーム厚が薄めで反発力が高いことで、ボールに回転をかけやすくなっています。
また、ストリングパターンが16×19であることもスピン性能にプラスに働いています。フラット系のショットも打ちやすいですが、自分からスピンショットも打てます。フォアハンドもバックハンドもどちらも回転量を調整しやすいです。
ストローク
このラケットのストローク性能は非常に高いです。パワーとスピンとコントロールのバランスがとても良くて、ストレスなく快適にドライブを展開できます。
飛びが調整しやすく、回転もかかり、コントロールしやすくてクセがないです。
打感も柔らかいです。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
このラケットのボレー性能は高いです。面の安定性が高く、打感も柔らかめで非常に使いやすいです。ボールコントロールもしやすくて飛距離の調整がしやすいです。
スマッシュも安定して打てます。パワーも十分にありますし、コースも調整しやすいです。飛びすぎることはなく、コントロールしやすいです。
ネットプレーも快適です。操作性が高く、振り抜きやすいです。応答性も速く、相手のパッシングショットにも対応できます。また、面のフィーリングが良いので、ドロップボレーやアングルボレーなども打ちやすいです。
前作との違い、比較
このラケットは、前作のピュアストライク100 2017と比べて、打感が柔らかくなりました。これは、新たにコアテックスという振動吸収素材が搭載されたことで、インパクト時の衝撃が和らげられたためです。
また、フレーム形状も変更されており、中央部分が厚くなっています。これにより、反発力とコントロール性能が向上しました。
前作は打感が硬めで飛びすぎる傾向がありましたが、今作は打感が柔らかめで飛びすぎない傾向になりました。その代わりにスピン性能が高まりました。前作よりもバランスの取れたラケットになったと言えるでしょう。
バボラ ピュアストライク100 2020の長所、メリット
このラケットの長所やメリットは以下の通りです。
- 打感が柔らかくて快適
- パワーとスピンとコントロールのバランスが良い
- 操作性が高くて振り抜きやすい
- 面の安定性が高くてオフセンターヒットに強い
- ストロークからネットまでどんなショットもこなせる万能型
バボラ ピュアストライク100 2020の短所、デメリット
このラケットの短所やデメリットは以下の通りです。
- 反発力が強くないのでパワフルなプレーヤーには物足りないかもしれない
- 薄い当たりになると推進力が低下する
- 尖った特徴がないので個性的なプレーを求める人には向かないかもしれない
バボラ ピュアストライク100 2020とライバルラケットの比較
このラケットと同じ黄金スペックを持つライバルラケットは以下の通りです。
- ウィルソン プロスタッフ 97L
- ヨネックス EZONE 100
- ウィルソン ブレード100
これらのラケットと比べると、このラケットは打感が柔らかめでスピン性能が高いです。反面、反発力やパワーはやや劣ります。コントロール性能はほぼ同等です。操作性はウィルソンとヨネックスに劣りますが、ヘッドよりは優れています。
バボラ ピュアストライク100 2020に合うストリング、ガット
このラケットに合うストリングやガットは以下の通りです。
- バボラ RPMブラスト
- バボラ VSチーム
- ウィルソン NXTパワー
これらのストリングやガットは、このラケットの特徴を引き出すことができます。
バボラ RPMブラストは、スピン性能と耐久性を高めることができます。
バボラ VSチームは、打感をさらに柔らかくして快適性を高めることができます。
ウィルソン NXTパワーは、反発力とパワーを高めることができます。
バボラ ピュアストライク100 2020をおすすめしたいプレーヤー
このラケットをおすすめしたいプレーヤーは以下の通りです。
- 打感が柔らかくて快適なラケットが好きな人
- パワーとスピンとコントロールのバランスが良いラケットが欲しい人
- 操作性が高くて振り抜きやすいラケットが欲しい人
- 面の安定性が高くてオフセンターヒットに強いラケットが欲しい人
- ストロークからネットまでどんなショットもこなせる万能型のラケットが欲しい人
まとめ
以上、バボラ ピュアストライク100 2020を実際に試打したレビューでした。
このラケットは、打感が柔らかくて快適で、パワーとスピンとコントロールのバランスが良くて、操作性が高くて振り抜きやすくて、面の安定性が高くてオフセンターヒットに強くて、ストロークからネットまでどんなショットもこなせる万能型のラケットです。
黄金スペックの中でも特にスピン性能に優れています。パワフルなプレーヤーや個性的なプレーヤーには物足りないかもしれませんが、中級者から中上級者にはおすすめできる優秀なラケットです。
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