かつてテニス界に旋風を巻き起こした名機、ヘッド「PRESTIGE CLASSIC」が現代に蘇りました。その名も「PRESTIGE CLASSIC 2.0」。
往年の名機の名を受け継ぎながら、現代の技術で生まれ変わったこのラケットは、果たしてどのような性能なのか? プロのブロガー兼ラケットテスターである私が、実際に試打してレビューをお届けします。
PRESTIGE CLASSIC 2.0のスペック
- フェイス面積:93平方インチ
- 重量:330g
- バランス:310mm
- フレーム厚:19mm
- ストリングパターン:18×20
- レングス:27インチ
PRESTIGE CLASSIC 2.0を実際に打ってみた感想
打感・タッチ
PRESTIGE CLASSIC 2.0を手にした瞬間、まず感じるのはそのしっかりとした重量感。しかし、実際に振り抜いてみると、想像以上に軽快な操作性です。打感は非常に硬く、ボールをしっかりと捉えた感覚が伝わってきます。
反発、飛び
反発性能は控えめで、ボールは飛びすぎることなくコントロールしやすい印象です。しかし、しっかりと振り抜けば、力強いボールを打つことも可能です。
スピン
スピン性能は非常に高く、意図的にスピンをかけることが容易です。打球に鋭い回転を与えることができ、相手コートに深く沈めるショットが打てます。
ストローク
ストロークでは、ボールの軌道が安定しており、狙ったところにコントロールしやすいです。特に、フラット系のショットは精度が高く、相手コートの隅を狙い撃つことができます。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
ボレーは非常に安定しており、ミスショットが少なくなります。スマッシュは力強く打ち抜くことができ、相手コートに強烈な威圧感を与えることができます。
サーブ
サーブはフラットサーブが非常に安定します。スピンサーブも比較的打ちやすく、多様なサーブを打つことができます。
操作性、振り抜き
操作性は非常に高く、自分の思い通りにラケットを動かすことができます。振り抜きも良好で、長時間のプレーでも疲れにくい印象です。
PRESTIGE CLASSIC 2.0の長所、メリット
- コントロール性能が非常に高い
- 打球感が非常に良い
- スピン性能が高い
- 操作性、振り抜きが良い
PRESTIGE CLASSIC 2.0の短所、デメリット
- 硬い打感のため、人によっては手首や肘に負担がかかる
- 反発性能が控えめなので、楽に飛ばしたい人には不向き
同メーカーのラケットとの比較
HEAD RADICAL MP
RADICAL MPは、PRESTIGE CLASSIC 2.0よりも反発性能が高く、楽にボールを飛ばすことができます。また、スピン性能も高く、攻撃的なプレーヤーにおすすめです。
HEAD SPEED MP
SPEED MPは、PRESTIGE CLASSIC 2.0よりも軽量で操作性に優れています。また、フレーム厚が薄いため、より柔らかい打感を求める人におすすめです。
ライバルラケットとの比較
Wilson BLADE 98 V8
BLADE 98 V8は、PRESTIGE CLASSIC 2.0と同様にコントロール性能が高いラケットです。しかし、BLADE 98 V8の方が打感は少し柔らかめです。
Babolat Pure Aero VS
Pure Aero VSは、PRESTIGE CLASSIC 2.0よりもスピン性能が高いラケットです。また、反発性能も高いため、攻撃的なプレーヤーにおすすめです。
PRESTIGE CLASSIC 2.0に合うストリング、ガット
HEAD Hawk
Hawkは、PRESTIGE CLASSIC 2.0と相性の良いポリエステルストリングです。スピン性能とコントロール性能をさらに向上させることができます。
Babolat RPM Blast
RPM Blastは、Hawkよりもさらにスピン性能が高いポリエステルストリングです。強烈なスピンをかけることができます。
PRESTIGE CLASSIC 2.0をおすすめしたいプレーヤー
- コントロール重視のプレーヤー
- スピンを多用するプレーヤー
- 昔ながらの硬い打感を求めるプレーヤー
まとめ
PRESTIGE CLASSIC 2.0は、往年の名機の名を受け継ぎながら、現代の技術で生まれ変わった、コントロール性能に優れたラケットです。スピン性能も高く、攻撃的なプレーヤーにもおすすめです。ただし、硬い打感のため、人によっては手首や肘に負担がかかる可能性があります。
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