かつてプロテニス界を席巻した伝説の名器、ウィルソン「プロスタッフ」。その最新モデルとなる「PRO STAFF 97 V14」は、伝統を受け継ぎながら現代的な要素を取り入れた、まさに革新的なラケットだ。
本記事では、実際に試打した際の感想を詳細にレビューし、その魅力と性能を余すことなくお伝えしたい。
PRO STAFF 97 V14のスペック
フェイスサイズ: 97平方インチ
重量: 315g
バランス: 310mm
フレーム厚: 21.5mm
ストリングパターン: 16×19
PRO STAFF 97 V14を実際に打ってみた感想
打感・タッチ
まず、手に取って感じたのは、想像以上にスイングしやすいということだった。振り抜きが非常にスムーズだ。
打感は、まさに「プロスタッフ」の名にふさわしい、しっかりとした硬さ。ボールをしっかりと捉えた感覚が手に伝わり、コントロール性に優れている。
反発、飛び
反発力は、決して飛びすぎることはないが、しっかりとボールを押し出すパワーがある。フラット系のショットは、狙ったところにしっかりと打ち込むことができる。
スピン性能も非常に高く、ボールに強烈な回転をかけることができる。特に、ベースラインからのスピンサーブは、相手にとって非常に厄介な武器となるだろう。
ストローク
ストロークでは、打点のブレが少なく、安定感のあるショットが打てる。特に、フォアハンドストロークは、しっかりと体重移動ができれば、強烈なスピンとパワーを兼ね備えたショットを打つことができる。
バックハンドストロークも、スイング軌道が安定し、コントロールしやすい。片手バックハンドはもちろん、両手バックハンドにも適している。
ボレー、スマッシュ、ネットプレー
ボレーは、ラケットの操作性が高いので、思い通りの場所にコントロールしやすい。スマッシュも、しっかりと振り抜けば、強烈な一撃を放つことができる。
ネットプレーは、全体的に動きやすく、積極的に攻めることができる。
サーブ
サーブは、スピンサーブが非常に効果的。フラットサーブも、安定感のあるショットが打てる。
操作性、振り抜き
操作性と振り抜きは、非常に優れている。軽量化された恩恵もあり、女性や力に自信がない人でも扱いやすいラケットと言えるだろう。
PRO STAFF 97 V14の長所、メリット
- コントロール性に優れた打感
- 高いスピン性能
- 安定感のあるストローク
- 操作性と振り抜きの良さ
PRO STAFF 97 V14の短所、デメリット
- 飛びが控えめ
- 硬い打感のため、人によっては手に負担がかかる
同メーカーのラケットとの比較
PRO STAFF 97 V14 vs. PRO STAFF RF97 V13
PRO STAFF RF97 V13は、ロジャー・フェデラー選手が愛用するモデル。PRO STAFF 97 V14と比べて、重量が重く、フレーム厚が厚い。そのため、よりパワーのあるショットが打てるが、操作性は劣る。
PRO STAFF 97 V14 vs. ULTRA 100 V3
ULTRA 100 V3は、軽量で扱いやすいラケット。PRO STAFF 97 V14と比べて、飛びが良く、パワーアシスト機能も搭載されている。そのため、初心者や女性におすすめ。
他社のライバルラケットとの比較
PRO STAFF 97 V14 vs. バボラ ピュアアエロ
バボラ ピュアアエロは、スピン性能に特化したラケット。PRO STAFF 97 V14と比べて、スピン性能はさらに高いが、コントロール性は劣る。
PRO STAFF 97 V14 vs. ヨネックス Vコア 95
ヨネックス Vコア 95は、軽量で弾きが良く、スピンをかけやすいラケット。
振りぬきが良く打感は硬め。
PRO STAFF 97 V14に合うストリング、ガット
- ウィルソン NXT
- RPM ブラスト
- ソニック プロ
これらのストリングは、スピン性能やコントロール性を向上させる効果がある。
PRO STAFF 97 V14をおすすめしたいプレーヤー
- 中上級者
- コントロール重視のプレーヤー
- スピンを武器とするプレーヤー
まとめ
PRO STAFF 97 V14は、伝統と革新が融合した、まさに現代的なプロスタッフと言えるラケット。コントロール性に優れ、高いスピン性能を備えているため、中上級者にとって非常に魅力的なラケットと言えるだろう。
ただし、硬い打感のため、人によっては手に負担がかかる可能性がある。また、飛びが控えめなので、パワー不足を感じる人もいるかもしれない。
購入前に、試打をして、自分のプレースタイルに合うかどうかを確認することをおすすめする。
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